バッテラといえば鯖をつかったものしか知りませんでしたが、高知県にはなんと鰹のバッテラがありました。いままで聞いたことも無かったし、バッテラは大好きなので即注文です。お店は高知市にある、人生初のうつぼ料理を食べた『大橋通り 本池澤』さん。
食べてみると、鯖よりもあっさりしていて何貫でも食べられそうでした。それでいて、にんにくと紫蘇が絶妙に鰹の味をもりたてるので食べ応えは充分。ときおり歯でつぶれた胡麻が香ばしさをプラスしてくれ、単調になりがちな酢飯の味を新鮮なものに変えてくれます。
酢もそれほどきかせていないし、季節もあるのでしょうけど鰹も鯖のバッテラのように脂がのっている部位を使っていません。いい意味でバッテラっぽくないのです。
ちょっとgoogleの検索で調べたのですが、バッテラとは、酢でしめた鯖の箱寿司(押し寿司)のことだそう。つまり、鯖を使ったものは「バッテラ」で、鰹のものは「鰹のバッテラ」ということでしょうか。ハマチを使うと「ハマチのバッテラ」。たいやきで考えたらどうなるか。鯛型の皮にあんこが入っているのが「たいやき」。それが鯖の形を模した皮にあんこを入れたら「鯖のたいやき」、鰹の形なら「鰹のたいやき」…。
47都道府県全てを巡ったわけではないので、強くは言えないのですが、高知県以外では鰹のバッテラを見たことがありません。鯖のバッテラ、厳密に言うと「バッテラ」はよく見かけます。スーパーや道の駅、コンビニや駅のお弁当屋さんなど遭遇機会は数が知れません。
しかし、鰹のバッテラは全く見ることがなく、高知県で初めて出会いました。これはなぜでしょうか。単に知名度が低く、消費者にも認知されていないので売らないだけなのか。鯖ではないというクレームを心配しているのか。酢をあまりきかせていないので、「バッテラ」ほど長持ちせず、店頭で並べる商品としては難しいのでしょうか。
スーパーで店員さんにきいたら教えてくれるかな。
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